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読書会よろず小屋2018年10月例会の報告(10月27日:佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』光文社新書)

 読書会よろず小屋10月の例会は、2018年10月27日(土)にルノアール大久保店マイスペース会議室で行なわれました。スカイプでの参加者を含めて8名の方々が出席され、活発に意見交換しました。

 今回のテキストは、佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』(光文社新書)。



 最初にレポーターから要旨の紹介と以下の論点が提起され、その後全員で議論をしました。

  1. 二つの問題(家事の「総量」と「分担」)をいったんわけて考えることで、両者の関係をあらためて明確化できるはず。
  2. 総量・分担という二つの問題の前提を問うものとしての「名もなき家事」問題。
  3. 家事の総量問題にしても分担問題にしても「自分らしさ」に帰着させると、既成の女性イメージに回収される危険性が高い。
  4. 総量問題を考えることで、「名もなき家事」問題を経由して、平等問題を考えることに至る、という道筋がよいのではないか。

 以下、討論の内容を抜粋してみます。

  • シングルマザーの問題はあまり取り扱われていなかった
    →でもその場合、一人でやるのが当たり前なので、不平等にいらつくということはない。
    →分担問題は、やれるはずの人がいるのに、やってくれない問題。
    →さらに家事が愛情表現になってしまう。さらに愛情規範に。
    →この作者の他の仕事からして、最終的には家事はだいじと言わざるを得ないのではないか。
  • 料理本をみていくと2006年以降、手抜きレシピが増える。
    →昭和30年代のレシピ→わりと手軽なものが多い
    →バブルの時期にしきたりにこだわる流行。結婚式ならここでなければならない、とか。
    →お弁当作りの本、四文字熟語などがバブル期に飛ぶように売れた。少し豊かになったあとに求めるのはそういうものか。
    →そういえばクッキングパパは80年代にはじまった漫画。
  • どこまで家事を削減できる?
    →衛生的に暮らしたいと思うのは当然?
    →アトピー患者にとっては、部屋では寝るだけがよいとされたりもする。炊事はしてはいけない、とも。
  • 家庭科でもっと簡単な料理を教えろというのは納得。
    →体育教師との連携とかどうだろうか。
    →電子レンジでだいたいのものはつくれるのではないか。
    →いっそ家庭科で電子レンジの使い方を教えたらどうか
  • 外食はカネがかかる
    →お金もさることながら、地方では外食しようとしても決まった店になってしまう。
  • 洗濯物
    →アメリカでは洗濯機をもっているのは自明ではない。
    →例えばコインランドリーがマンションの地下にあり、そこでやる。
  • 食洗機が日本で普及しないのはなぜか。
  • 電力依存をどう考えるか。
    →もっと効率よく電気をためられないのか→技術的に困難らしい
    →東工大、ハウステンボス→電力自給自足の建物あり。
    →だが人工は減るし、消費電力は減っていくのではないか。
  • 家事の集合化という方法
    →有償ボランティアで共有部分を掃除
    →現存のマンションと違う?→コミュニティ化が違う
    →気の合う人たちならいいが・・・

関連文献
 「見えない家事」について考える上で重要な示唆を与える一冊。



 次回例会は、11月24日、25日の合宿となります。ご案内はこちら
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