FC2ブログ

読書会よろず小屋12月例会の報告(2017年12月16日:柳田国男『遠野物語』)

 読書会よろず小屋12月の例会は、2017年12月16日(土)にルノアール大久保店マイスペース会議室で行なわれました。今回は10名の方々が参加され(例会後の忘年会では11名になりました)、にぎやかに意見交換をしました。

 今回のテキストは前回に引き続き、柳田國男『遠野物語』。



 レポーターからレジュメに基づく丁寧な説明があり、それをもとに参加者全員で議論しました。以下に論点を抜粋します。

  • オクナイサマの話は生産力の低さを表している?
    ・村八分は近代的な現象で、生産力の低い社会ではそのような制裁を加える余裕はない。
  • 川原や峠で怪異現象。これは境界の重要性を意味するのでは。
  • 柳田は一貫してオオカミに強い関心を持っていたようだ。
    ・柄谷行人によれば、「山人」のモチーフが「オオカミ」に継続しているということになるらしい。
  • 河童の話→性的スキャンダルと関連?
    ・柳田の性的潔癖主義(川田稔)。
    ・夜這いの民俗学の可能性もあるか。
    ・助けてくれる河童の話も。
  • オシラサマの話→北方の人々や文化との関連?
    ・柳田説とネフスキー説との対立。
  • デンダラノとダンノハナの話→死者の場所?
    ・ウバステ物語との関わり。
  • 本書が怪談ブームの一環として受け取られた可能性はある。
    ・怪談ブームは定期的に起こるがその起源はどこにあるのだろう。日本霊異記?
    ・心霊ブームとの世界的な共振の可能性はどうか。
    ・心霊ブームとの関係でいえばマスメディアの発達も重要な意味を持つ。
    ・1910年代は神秘体験をする作家が多数現れた時代。
  • 田山花袋との対比→自然主義・ロマン主義と柳田國男
  • 実は柳田自身は本書に対して低い評価を持っていた?
    ・再販に消極的。
    ・柳田自身にとって本書はなんだったのか。

関連文献
 議論の中で言及された大塚英志の柳田論の一つ。



 次回例会は、1月20日(土)18時より、ルノアール大久保店マイスペース会議室で行ないます。ご案内はこちら
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yorozugoya

Author:yorozugoya
 読書会よろず小屋のサイトです。都内で月に一回読書会を行っています。オープンな読書会ですので、興味のある方はのぞきにきてみてください。詳しくは下記のエントリをどうぞ。



次回の例会についてはこちら。

・次回例会のご案内

また、連絡用掲示板、Twitterアカウントはこちらになります。

・よろず小屋掲示板
・読書会よろず小屋 yorozu_goya

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR