FC2ブログ

読書会よろず小屋11月例会の報告(11月18日:柳田國男『遠野物語』)

 読書会よろず小屋11月の例会は、11月18日(土)にルノアール大久保店マイスペース会議室で行なわれました。今回は10名の方々が参加され(二次会では12名になりました)、活発に議論をしました。

 今回のテキストは、柳田國男『遠野物語』。



 レポーターは、作品成立にいたる柳田の個人史や遠野の歴史的な背景を丁寧に説明してくださったうえで、『遠野物語』の中の気になるエピソードを紹介し論じてくださいました。質問や意見のある人はその都度発言するという形で進んだため、用意していただいたレジュメが最後まで終わらず、次回の例会でその続きを行うこととなりました。よろず小屋史上はじめての延長線です。

 以下に論点をいくつか抜粋して紹介します。

  • 農政官僚としての柳田の個人史と遠野物語との関連。
  • 当時の文壇での怪談・妖怪物語の流行との関連。
  • 岩波版の冒頭にある「この書を外国に在る人々に呈す」という言葉の意味は何か。
    ・外国にいる友人に宛てている?
    ・都市部に住み、西洋化が進んだ知識階級に向けている?
  • 神社合祀反対運動へ関わりについて。その動機付けは何か。
  • 南方熊楠との一致点と差異。
    ・南方との交流は『遠野物語』出版後?
  • 外国人から見た日本人の二重性について。柳田の見ていたそれと同じものか?
  • この作品は民俗学なのか文学なのか。
    ・時期的には民俗学として自立するのはもっとあとではないか。
    ・残された資料から改変の後をたどることができる。
    ・柳田に語った語り手もそれについて語っており、照合が可能。
    ・語りが編集・編纂されたものだとすると、それは事実を収集する民俗学とは異なる営みなのではないか。
    ・もしこれが物語だとしたら、どのようなつもりでこのように奇妙なものを提示しているのか。何を表現しようとしているのか。
  • 津波で失った妻が元彼とともに夢に現れるエピソードは不条理。
    ・それだけ辛かったということか。
    ・物語化することでの癒しのような効果もあるのでは。
  • 山人の生活はどのようなものだったか。
    ・山を生きるいくつかの職業について。
    柄谷の『遊動論』では協同組合論と接合されている。
    ・逆に、ここでいう平地人とは後の常民とどこまで重なるものなのか。

関連文献。
 一つは、レポーターが参考にしたというもの。

 もう一つは、参加者の一人から紹介のあったもの。


 次回例会は、12月16日(土)18時より、ルノアール大久保店マイスペース会議室で行ないます。ご案内はこちら
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yorozugoya

Author:yorozugoya
 読書会よろず小屋のサイトです。都内で月に一回読書会を行っています。オープンな読書会ですので、興味のある方はのぞきにきてみてください。詳しくは下記のエントリをどうぞ。



次回の例会についてはこちら。

・次回例会のご案内

また、連絡用掲示板、Twitterアカウントはこちらになります。

・よろず小屋掲示板
・読書会よろず小屋 yorozu_goya

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR