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読書会よろず小屋9月例会の報告(9月30日:夏目漱石『吾輩は猫である』)

 読書会よろず小屋9月の例会は、9月30日(土)にルノアール大久保店マイスペース会議室で行なわれました。今回はスカイプで参加された方も含めて8名の方々が参加され、にぎやかに議論をしました。

 当読書会史上初の試みであったスカイプでの参加は、参加者のお一人のスマホを利用させていただくことで首尾よく実現することができました。これからの例会の可能性を広げてくれる試みであったと思います。

 今回のテキストは、夏目漱石『吾輩は猫である』。



 レポーターから年表などの資料が提示され、興味深い様々なエピソードなども含めた丁寧な説明があり、説明の途中で随時参加者が意見や質問を出すという形で進みました。話題は多岐にわたりましたが、レポーターから示された論点のうち特に議論になったものを以下に紹介します。

  • イギリス留学からの帰国後、漱石のDVにより妻が実家に帰る。その後、追跡妄想に苦しむなど。
    →漱石の心の病は、同時代人であったマックス・ウェーバーの病を思い出させる。
  • 金田邸の会話のおもしくなさ。
    →実用的な会話は精彩を欠く傾向?
  • ベースボールをする若者への怒りは、漱石の若者嫌いが反映したものか。
    →野球をする裏の学校は現在の「夢学園郁文館」(理事長はワタミの渡邉美樹氏)。
  • 空き巣狙いのエピソードと日比谷焼き討ち事件との関連。
  • 猫の水死とオフィーリアへの愛着。
  • 自殺への強い関心:迷亭の演説など
    →藤村操の自殺に英語担当教師として責任を感じていたらしいというエピソード。
    →若者の自殺の頻発という時代背景(多数の藤村の後追い自殺およびその事態を背景とした自殺統計の整備など)。
    →これも日露戦争後の時代の空気か。
  • 文体や視点の特徴:猫の視点をとること、迷亭の不思議な文体など。
    →猫の視点から見ているはずなのに、人の内面の記述になっていたりする不思議な文体。
  • 漱石にとっての18世紀イギリス文学の影響はどのようなものか。
    →トリストラム・シャンディなど。

関連文献
 レポーターから紹介のあった本の一つです。



 次回例会は、11月18日(土)18時より、ルノアール大久保店マイスペース会議室で行ないます。ご案内はこちら
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