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読書会よろず小屋5月例会の報告(5月27日:福間良明『「戦争体験」の戦後史』中公新書)

 読書会よろず小屋5月の例会は、5月27日(土)にルノアール大久保店マイスペース会議室で行なわれました。今回は8名の方々が参加され、活発に意見を交換しました。

 今回のテキストは、福間良明『「戦争体験」の戦後史』(中公新書)。



 レポーターから内容の紹介とコメントが提示され、その後、討論となりました。以下に論点を抜粋します。

  • ポピュリズムと教養との関係について。
    →国連の核兵器廃絶への日本の態度があまり大きなニュースにならないのはなぜ?
  • 教養はだめな議論を足きりする機能があるのでは。
  • 社会運動の今昔。昔は運動がすごかった。
    →国鉄の順法闘争で電車が遅れ、怒ったサラリーマンが暴動を起こす(上尾事件)。
    →このような暴力に対して敏感になったのはここ20年くらい?
    →逆に暴力を知らないからこそ暴力に再度振れてしまいそうな怖さがある。
  • 庶民的教養の担い手としての人生雑誌の逆機能
    →勤労青年の進学を世俗的な出世欲として批判することで、若者の進学意欲を頓挫させる。
    →実際に定時制高校は学費に見合った利益が(全日制に比較して)少ないともされ、そのような批判に意味がないわけでもなかった。
    →金だけ巻き上げる大学は今でもある。だが学歴による社会的上昇の階段は残してもらわないと困る人も多いだろう。
  • 教養は衰退したのか?
    →人文系学部の廃止問題などあったが、今でも人文系諸学部は、教養への尊敬を残していると思う。
    →銃剣道の教科導入など、各種関連団体の天下り先確保という側面は否定できない。
  • 教養あるいは人文知は測りにくい。
    →人文的な知は文体によって実現される?
  • われわれの体験をどう伝えるか?
    →日本は近代化以降、10年くらいのサイクルで大きな変化が起こる。ヨーロッパではサイクルが30年程度でその変化を個人が一生のテーマにできるが、日本ではそうはいかない。
    →はやりすたりはあったが、長期的な教養は成立しづらかったのではないか。
    →私たちは何を伝えられるのか?
    →戦後史自体が教養となりつつあるのかも。

関連文献
 討論中に話題になった福間さんの新著。庶民的教養主義の受け皿となった人生雑誌について論じられています。



 次回例会は、6月24日(土)18時より、ルノアール大久保店マイスペース会議室で行ないます。ご案内はこちら
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