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読書会よろず小屋6月例会の報告(6月25日:苫野一徳『教育の力』講談社現代新書)

 読書会よろず小屋6月の例会は、6月25日(土)にルノアール大久保店マイスペース会議室で行なわれました。今回は8名の方々が参加されました。

 今回のテキストは、苫野一徳『教育の力』講談社現代新書。


 報告者からテキストの概要紹介、コメント提示があったあと、「実習」なども交えながら議論をしました。以下、論点の抜粋です。

  • 実際には、グループ学習は難しいのでは(特に高校生くらいの年齢層)?
    ・高校生では「出る杭」は打たれがちで、変わった意見は淘汰されてしまう。
    ・グループでやらせると、だんだんつまらなくなる、あたりさわりのないものになる。
    ・大学院のときの勉強会で、ファシリテーターがいい論点を拾っていた。おかげでよい学習になっていた。そういう工夫があるとよいのでは。
    ・大学の初年次ゼミなどで、コミュニケーション能力のある学生の発言が授業の狙いからみて正しいとはいえないのが難しいところ。
  • 新自由主義と教育
    ・教育現場で数値目標を掲げることの弊害。
    ・数値目標の対象にしたら、アクティヴラーニングも形骸化するのではないか。
  • 一貫校の意義と問題
  • 以前に取り上げた『滝山コミューン1974』を振り返る
  • 実習編(実際に授業案づくりを経験)
    ・白地図でどんな授業をするか。
    ・どんな経験をさせて、何を身につけさせるか。
  • 自由の相互承認という原理はよいとして、個別化や協同化、プロジェクト化がそのための手段として適切なのか?
    ・自由相互承認は、以前からそうあるべきものとして追求されてきたのでは?クラスではある種の安全が確保されていなければならない。何をいっても、失敗してもだいじょうぶな空間であるべきでは?
    →これまで無自覚にやっていることをあえて言葉にしたところに本書の意義があるということか。
    ・相互承認を求める過ぎるのもやや違和感がある。
  • オープンダイアローグと今回の主題の関係はどうか。
  • 評価の問題:誰による評価、何への評価なのか。
  • 自由と個性の実践が格差を生むか?
  • 教養とモラルの関係。教養はモラルでもあり得るか。


関連文献
 2007年8月の例会で取り上げた本です。学校が「場」として持つ力を(よい面も悪い面もあわせて)考える上でとても有益な手がかりになるように思います。

原武史『滝山コミューン一九七四』講談社


 次回例会は、7月23日(土)18時より、ルノアール大久保店マイスペース会議室で行ないます。ご案内はこちら
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