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読書会よろず小屋4月例会の報告(4月30日:津村記久子『ワーカーズ・ダイジェスト』集英社文庫)

 読書会よろず小屋4月の例会は、4月30日(土)にルノアール大久保店マイスペース会議室で行なわれました。9名の方々が参加され熱心に議論しました。

 今回のテキストは、津村記久子さんの『ワーカーズ・ダイジェスト』(集英社文庫)



 レポーターから、レジュメに基づいて作品中の気になるポイントをあげてもらい、それぞれについて意見を交換しました。その中のいくつかを抜粋してみます。

  • たんたんとした文体が好き。
  • 『カソウスキのゆくえ』がいちばんすき。働くことについての小説としては、ワーカーズダイジェストが感情移入しやすい。
  • 登場人物たちの体の劣化についての感慨に、「その若さで」という別の感慨。
  • 佐藤(女)よりも佐藤(男)の方が感情移入しやすかった。
  • 湯川には(その生活の経済的豊かさとは関係なく)みじめさ、貧乏くささを感じる。
  • 富田さんの悪意については、自分の稼ぎで生活していないとそういう感じになってしまうよね、という感想を持つ。夫に寄りかかっていると限界がある。
     →湯川・富田の悪意は満たされていないから?
     →富田さんは夫への依存、湯川さんは見栄ばかりのからっぽな人生、中曽根さんは本音と体面との乖離がそれぞれ満たされなさをもたらしているのでは。
     →湯川さんは趣味(ほんとうに打ち込めること)を持つといいのでは?アイドルのファンとか?
     →趣味を持つように勧めてもまた見栄で高級路線に走りそう
  • 佐藤(男)の鍵盤ハーモニカは、他人にみせて自慢するために湯川が買った絵画の対極。
  • 最後のEDの話がずっこけていてよい。
  • オノウエさんの話、最後のシーンがいい。
  • ふだんぐるぐるかんがえていることを拾い上げている小説という印象。
     →ちびまるこちゃんを読んでいる感じ?
     →日常のことを書き上げる。共感できるところを鋭い観察眼で描き出す。
  • 年齢的に30前後の一人暮らしってこうなのかな、という感じ。
  • 職場で一人の人でいやになることはあるなあ。

関連文献
 中年女性が一人暮らしで生きていくという点で、こちらのコミックもあわせて読むとよいのではないかとの声。入江喜和さんの『たそがれたかこ』。



 次回例会は、5月28日(土)18時より、ルノアール大久保店マイスペース会議室で行ないます。ご案内はこちら
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