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読書会よろず小屋2月例会の報告:山本薫子他『原発避難者の声を聞く』岩波ブックレット

 読書会よろず小屋2月の例会は、2月27日(土)にルノアール大久保店マイスペース会議室で行なわれました。初参加の方を含めて11名の方々が参加され熱心に議論をしました。

 今回のテキストは、山本薫子・高木竜輔・佐藤彰彦・山下 祐介「原発避難者の声を聞く――復興政策の何が問題か」(岩波ブックレット)。


 レポーターからテキストの概要の紹介とコメントがあり、その後以下のような論点について意見交換をいたしました。

  • 情報の信頼度について。科学的な合理性を超えておびえることに対しての批判があるが、そもそも「超える」基準である「科学的合理性」なるものを一つに収れんさせられないところに問題があるのではないか。合理性を超えているか、合理性の枠内かを判断する基準自体が揺れているというべきでは。
  • 情報の信頼度はしばしばそれを誰がいうのかという点に左右される。
  • 東電はじめ電力会社は、「信頼」の研究に助成金を出し続けてきた。その研究の成果は福島の事故後どのように「活かされた」のか気になる。
  • 原発の被害をフィリピンの豪雨(これを温暖化の結果と仮定して)の被害と比較することの是非。そのような比較をするためのコストの算定ができるのか?
  • かりにコストの算定ができたとして、その代償だけで原発(に限らず巨大リスクを伴う機構)の稼働を決定してよいのか。基準がコストによって大きく規定されていたことが福島の事故の背景にあるのではないか。
  • 避難民の中の分断は、本書で紹介されているものだけではないだろう。避難民自身への共感を損ないかねない事情についても書いた方がよかったのでは?

関連文献
 事故直後に出版され、話題になった本です。福島の人々がいかにして原発を受け入れることになったのか、その過程が構造的に描かれています。

開沼博『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)



 次回例会は、3月12日(土)18時より、ルノアール大久保店マイスペース会議室で行ないます。ご案内はこちら
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