FC2ブログ

読書会よろず小屋2018年12月例会のお知らせ(12月22日:筒井清忠『戦前日本のポピュリズム』中公新書)

 読書会よろず小屋12月の例会を下記のように行ないます。ぜひご参加ください。

日時:2018年12月22日(土)18時30分から21時
 *いつもと開始時間が異なりますのでご注意下さい。
場所:ルノアール大久保店マイスペース会議室
テキスト:筒井清忠『戦前日本のポピュリズム』中公新書


スポンサーサイト

読書会よろず小屋2018年10月例会の報告(10月27日:佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』光文社新書)

 読書会よろず小屋10月の例会は、2018年10月27日(土)にルノアール大久保店マイスペース会議室で行なわれました。スカイプでの参加者を含めて8名の方々が出席され、活発に意見交換しました。

 今回のテキストは、佐光紀子『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』(光文社新書)。



 最初にレポーターから要旨の紹介と以下の論点が提起され、その後全員で議論をしました。

  1. 二つの問題(家事の「総量」と「分担」)をいったんわけて考えることで、両者の関係をあらためて明確化できるはず。
  2. 総量・分担という二つの問題の前提を問うものとしての「名もなき家事」問題。
  3. 家事の総量問題にしても分担問題にしても「自分らしさ」に帰着させると、既成の女性イメージに回収される危険性が高い。
  4. 総量問題を考えることで、「名もなき家事」問題を経由して、平等問題を考えることに至る、という道筋がよいのではないか。

 以下、討論の内容を抜粋してみます。

  • シングルマザーの問題はあまり取り扱われていなかった
    →でもその場合、一人でやるのが当たり前なので、不平等にいらつくということはない。
    →分担問題は、やれるはずの人がいるのに、やってくれない問題。
    →さらに家事が愛情表現になってしまう。さらに愛情規範に。
    →この作者の他の仕事からして、最終的には家事はだいじと言わざるを得ないのではないか。
  • 料理本をみていくと2006年以降、手抜きレシピが増える。
    →昭和30年代のレシピ→わりと手軽なものが多い
    →バブルの時期にしきたりにこだわる流行。結婚式ならここでなければならない、とか。
    →お弁当作りの本、四文字熟語などがバブル期に飛ぶように売れた。少し豊かになったあとに求めるのはそういうものか。
    →そういえばクッキングパパは80年代にはじまった漫画。
  • どこまで家事を削減できる?
    →衛生的に暮らしたいと思うのは当然?
    →アトピー患者にとっては、部屋では寝るだけがよいとされたりもする。炊事はしてはいけない、とも。
  • 家庭科でもっと簡単な料理を教えろというのは納得。
    →体育教師との連携とかどうだろうか。
    →電子レンジでだいたいのものはつくれるのではないか。
    →いっそ家庭科で電子レンジの使い方を教えたらどうか
  • 外食はカネがかかる
    →お金もさることながら、地方では外食しようとしても決まった店になってしまう。
  • 洗濯物
    →アメリカでは洗濯機をもっているのは自明ではない。
    →例えばコインランドリーがマンションの地下にあり、そこでやる。
  • 食洗機が日本で普及しないのはなぜか。
  • 電力依存をどう考えるか。
    →もっと効率よく電気をためられないのか→技術的に困難らしい
    →東工大、ハウステンボス→電力自給自足の建物あり。
    →だが人工は減るし、消費電力は減っていくのではないか。
  • 家事の集合化という方法
    →有償ボランティアで共有部分を掃除
    →現存のマンションと違う?→コミュニティ化が違う
    →気の合う人たちならいいが・・・

関連文献
 「見えない家事」について考える上で重要な示唆を与える一冊。



 次回例会は、11月24日、25日の合宿となります。ご案内はこちら

読書会よろず小屋11月例会(合宿)のお知らせ(11月24、25日:pha『しないことリスト』だいわ文庫)

 読書会よろず小屋11月の例会は下記のように合宿となります。

日時:11/24(土)〜25(日)の一泊二日
場所:熱海
テキスト:pha『しないことリスト』だいわ文庫

読書会よろず小屋2018年9月例会の報告(9月22日:吉村昭『関東大震災』文春文庫)

 読書会よろず小屋9月の例会は、2018年9月22日(土)にルノアール大久保店マイスペース会議室で行なわれました。8名の方々が出席され、にぎやかに意見交換しました。

 今回は、例会に先立って有志による被服廠跡見学ツアーが行われ、それを踏まえた議論であったため、より実感のこもったものになったように思います。

 今回のテキストは、吉村昭『関東大震災』(文春文庫)。



 最初にレポーターから以下の4つの柱にそって本書の要点と問題提起がなされ、それを受けて自由に意見を交換しました。

  1. 二人の地震学者の確執:科学と社会との関わり方はいかにあるべきか
  2. 忘却された教訓:火災被害の記憶は継承されたか
  3. 日本人の心に潜む闇:朝鮮人虐殺を今どのように受け止めるべきか
  4. 火事場泥棒と大杉栄事件:被災時の犯罪と弾圧の可能性をどう見積もるか

 以下に論点をいくつか抜粋して紹介します。

  • 江戸時代の大火の経験は生かされなかったのか。
    →東京大空襲でも同じ地域が焼かれている、これは偶然?
  • 二人の学者(大森と今村)との対立には、科学者の発言を許さない社会の圧力を感じる
    →東日本大震災・原発事故のときにも同じようなことがあったのではないか。
    →今村はマスメディアとの距離のとり方がわかっていなかった、というかマスメディがそもそも新しいものだった。
    →マスメディアの方も写真の捏造など今では考えられないようなことをいろいろやっていた。
  • 朝鮮人虐殺は、自分たちも加害者の側に回りかねないという思わせる怖さがある。
    →震災後、自警団を作るといわれたら反対できるだろうか。
    →逆に朝鮮人を守ろとうした地域もある。その違いはどこにあったのだろう。
    →ネットの拡散力を考えると、今のほうがさらに怖いとも感じる。
  • 最近の大きな震災(東日本、熊本、大阪、北海道等)を考えると、少しはよい方向に変化したと言えるのだろうか。
    →ネットは偽情報を拡散もするが、偽情報を無効化する力も高い。
    →人権意識は高くなっている?暴力への心理的な敷居が以前よりも高くなっている?
    →ニューヨークでの停電を経験したが、以前の停電時(略奪などが頻発した)に比べてはるかに秩序だった反応だった。
  • 関東大震災があっても東京の魅力は大きかったということか。被災地から人がいなくなることはなかった。
  • 明治時代の水道管システムはどうなっていたのだろう。
    →そもそも明治時代の都市計画はどうなっていたのか(あったのか)。
  • 東京直下型地震の死者推計は23000人だそうだが、これは小さすぎるのでは。

関連文献
 二人の地震学者の確執については、吉村昭に触発されて書かれたという以下の書にさらに詳しく描かれています。



 次回例会は、10月27日(土)18時より、ルノアール大久保店マイスペース会議室で行ないます。ご案内はこちら

読書会よろず小屋2018年8月例会の報告(8月18日:二村ヒトシ『すべてはモテるためである』イースト・プレス)

 読書会よろず小屋の8月例会は8月18日に行われました。連絡広報担当(当ブログ管理人)は所用のため欠席でしたが、参加者のお一人Kさんが記録を作成してくださいました。以下に転載いたします。Kさんありがとうございました。

******以下Kさんの記録******
読書会よろず小屋8月の例会は、2018年8月18日(土)にルノアール大久保店マイスペース会議室で行なわれました。7名の方々が出席され、活発に議論しました。

今回のテキストは『すべてはモテるためである』二村ヒトシです。



最初レポーターよりこの本を選んだ理由、内容の概略、気になった点を報告頂き、これらの内容を中心に議論を行いました。以下に盛り上がった点をまとめます。

  • 昔はモテる方法を気にする必要はなかった?
    →結婚は家と家の関係、お見合い、会社の関係によって決まることが多かった。
    →最近の恋愛市場の自由化以降に必要性が上がった。
  • この本は草食系男子、男性学の先駆けと言えるのではないか?
    →1990年以降の恋愛マニュアルは非モテからモテへの変化を誘導するものであった。
    →これらをプレ・テキストとして批判する意味でこの本は書かれたのでは?
  • 例が古いので新しくした方がいい。
    →うるせいやつらやゴレンジャーは現代の人々がイメージできないのではないか?
  • 現代の若者の変化
    →男女ともに草食系は言うほど増えていないのではないか?
    →現代は自身がオタクであることを表現しやすくなった。
    →一方で好きなことがない人々が増えている?
  • 相手を見つける環境の変化
    →SNSのおかげで関心を共有するサークルが増えたため、相手を見つけやすくなった。特
     にアニメ等のオタク文化。
    →読書会も良い例
    ******以上Kさんの記録******
プロフィール

yorozugoya

Author:yorozugoya
 読書会よろず小屋のサイトです。都内で月に一回読書会を行っています。オープンな読書会ですので、興味のある方はのぞきにきてみてください。詳しくは下記のエントリをどうぞ。



次回の例会についてはこちら。

・次回例会のご案内

また、連絡用掲示板、Twitterアカウントはこちらになります。

・よろず小屋掲示板
・読書会よろず小屋 yorozu_goya

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR